2015年3月17日火曜日

子どもから大人まで楽しめる絵本「しちどぎつね」



姉妹ブログ「らくご日和」でもご紹介しましたが、
改めて、こちらでも。

たじま ゆきひこ先生の絵本「しちどぎつね」は、
2008年発行。30年もの月日を経て完成された
苦心作です。


表紙は狐の顔が少しこわくて、
シンプルなデザインですが、
中身は大変豊かな絵本の世界が広がっています。
ユニークで愛らしい喜六清八や七度狐、旅の風景と
出会える逸品です。


話は落語のように台詞のみで進みます。
誰が喋ったのか分かるように、台詞の上部に喜六清八の
顔イラストがついているのが嬉しいですね。


落語「七度狐」は、イカの木の芽和えが入っていた「すり鉢」、
もしくは路上の石が狐の額に当たって、
喜六清八は狐の恨みをかいます。

絵本では、西瓜が狐の頭にぶつかる設定になっており、
先生の一味きかせた工夫に注目です。

西瓜をぶつけられた狐の驚いた顔は、
思い出しただけでも笑えます。
ページをめくった時の衝撃と来たら!


この絵本を手にした人は、きっと良い思い出が残るでしょう。
そう思える素晴らしい作品です。



※参考ページ
Ehon Navi 「しちどぎつね」
実際の絵本より色がやや薄いですが、
話の途中の2ページだけ、試し読みが出来ます。
実物の絵本は迫力が何倍もあると思ってください。

くもん出版 たじま先生のインタビュー記事(※リンク先の記事は削除されたようです)
三十年もの構想を経た話など。
先生の作業風景の写真が載っていました。




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