2015年3月24日火曜日

スーパー文庫『上方落語』(講談社、1987)



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引き続きまして、
松鶴さんの速記本の紹介です。
五代目と六代目の共著となっています。

1987年に出版されました。
本の大きさは、25.9 x 18.6 x 4.1 cm
と、少し大きめです。中古本のみで3149円~。


この本、『上方落語』というタイトルを付けただけあって、
大変多くの演目を収録しているのですが、
五代目と六代目の速記の見分けがつかない、
という難点を抱えています。

そんなん、どっちゃでもかめへんわ~、
という方には、お勧めです。



一応、見分け方を。

「はなしの名どころ」(HP)の「金字塔―上方はなし」ページの
項目「スーパー文庫 上方落語,講談社 (1987)」では、
速記の演目をリストアップした上で、
どのネタが『上方はなし』からの引用(五代目松鶴の速記)かはっきりさせています。

備考欄に ″三一上方【●●●】″ と書かれた速記が五代目のもの(※)で、
書かれていない速記が六代目のものだと考えられます。

(※全てが五代目松鶴の口演した速記ではない。『上方はなし』の初期の頃は、五代目松鶴は明治時代の速記を採録していたらしい。「人形買い」もその一つだとか。『桂米朝座談』2 P26より)
(そうなると「人形買い」は、明治時代の速記から昭和11年の『上方はなし』に採録→昭和62年(1987)の『上方落語』に再録されたことになる。六代目松鶴がそういったことをするだろうか? ちょっと確認してみます)


「崇徳院」は、
五代目ではなく六代目松鶴の内容です。
前半の一部を短縮したもの。
(短縮していないものはCD音源で聴けます)



二代またいで編まれた『上方落語』です。
速記には、ほのぼしたイラストが入っていますので、
合わせてお楽しみください。



おすすめリンク

『五代目笑福亭 松鶴集』(1971、青蛙房)


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