2015年3月27日金曜日

笑う門には枝雀一門(DVD)


やっとアマゾンの画像が上手く表示されるようになりました。
↑ は楽天の画像です。楽天の方が大きい画像で見やすいので。
文末にアマゾンの画像を貼り付けますね。

本題に入りますと、この「笑う門には枝雀一門(DVD)」を
見つけた時は、余りに懐かしくて涙が出てきました。
2009年、紅雀さんにはまって初めて行った大きな会、
「桂 枝雀 生誕70年記念落語会」を収録したものです。




この落語会は2日間、開かれまして、
私はその内の1日に参加しました。
池田市まで遠かったなあ。
仕事が終わってから慌ただしく出かけて、
慣れないブーツで足を痛めたりしました。


DVDは二枚組で、収録された落語は
<Dise1>
紅雀さん「七度狐」
九雀さん「御公家女房」
枝雀さん「道具屋」

<Dise2>
雀々さん「運まわし」
南光さん「あくびの稽古」
枝雀さん「つる」

*解説書は大きめで見やすいと思います。
落語作家 ・小佐田 定雄 先生がご担当。


●紅雀さんの「七度狐」は、
私が見に行って無い会の時に出されたネタです。
(私が行った時は「牛ほめ(普請ほめ)」でした)。
前座さんなので時間に限りがあり、
少し端折った箇所もありましたが、
お囃子がとても賑やかな噺です。


●九雀さんの「御公家女房」は、
直に見たネタです。DVDを見て嬉しいのは、
追体験できることですね。
ふわっと佳い噺を持ってこられたなあと思いました。
落ちは、おお~っと思った記憶があります。
あと「君」「(卵の)黄身」のくすぐりがとても好きです。


●枝雀さんの「道具屋」は、昭和60年の映像です。
私が見に行かなかった会の時に上映されました。
前座噺の印象が強いネタですが、
枝雀さんの手にかかれば、大ネタ級に。
面白い夜店をのぞきに行った気分を味わえます。


●雀々さんの「運まわし」は、
私が見に行って無い会の時に出されたネタです。
マクラ(若い時の失敗談)が本当に面白くて、
落ち込んだ時に聴きたいくらいです。
若い男が友人同士集まって、わちゃわちゃしている噺
なんですが、それがとても可笑しいです。


●南光さんの「あくびの稽古」は、
直に見た噺です。噺の世界にとても引き込まれたことを
覚えています。他の噺家さんはワーっと噺の世界を
広げる感じだったのですが、南光さんは、ぐーっと
引き寄せる印象を受けました。私はぬるま湯が苦手なのですが、
本当に気持ち良さそうだなと思いました。


●枝雀さんの「つる」は、昭和59年の映像です。
会場の大スクリーンで見ました。
ホールに居るお客さんの笑い声が大渦になって、
物凄い体験をしたなと今でも思います。
あの衝撃は忘れられません。
DVD見た時は「あれ?」と思いました。



このDVDは、
2009年11月6日~11月7日に開かれた
「桂枝雀生誕770年記念落語会」を
見に行った人で、今それが懐かしいなあと思う人、
なおかつ、DVDの落語が苦手でない人向きです。
落語会に行かなかった人が、
どんな会だったんだろう? と
期待して買うと、「へえ? こんなもんか」と
思う可能性があります。



落語は生で見るのが一番です。
大スクリーンの映像は生に近いものを感じますが、
それ以外の映像の落語は面白さが大半減しています。
客席の笑い声と舞台上の噺家の語りが、
呼応している芸だからです。

大スクリーン以外の映像上の落語は、
人物の動きを目で追うのがやっとで、
落語の要である想像力が殆ど働きません。
想像力を優先できる媒体としては、
落語CDを聴いた方が、ずっと良いです。


落語の動画を見聴きしたり、落語のCDを聴いたり、
落語本を読んだことで、落語のことを分かった気になってしまう、
これが一番大きな落とし穴です。(自戒を込めて書きます)。
落語会に足を運んで、生の落語に感動しない限りは、
本当の落語に接したとは言えないでしょう。






二つのブログランキングに参加しています。

にほんブログ村 演劇・ダンスブログ 落語へ
にほんブログ村



↑ ぽちぽちっと押して応援して頂ければ嬉しいです。\(^о^)

0 件のコメント:

コメントを投稿